我々建設業には、災害時の対応など人々の安全・安心を守る「地域の守り手」としての役割と、人々が豊かで持続可能な生活を営むために必要な社会生活基盤づくりの中心的役割が求められています。これらの社会的使命を担う建設企業は、健全でサステナブルな経営を続ける必要があり、安定的・持続的な事業量を確保できるよう、社会資本整備の着実な執行が期待されます。

 その状況下、ソフト・ハード両面から災害と危機事案への対応を強化し、コロナ禍・物価高騰からの社会経済の回復・再生・転換、人口減少社会からの脱却を進めるために推進される事業は、観光交流や産業振興、医療活動などの根幹で、未来創造・課題解決の大きな社会的役割を期待されて執行されることになります。必要な事業を担うしっかりした体制を敷き、地域実情を充分に踏まえた予算配分に全力で取り組んでいかなければなりません。

 当協会は、引き続き「現場主義」をモットーに、より良い社会資本整備の担い手育成を目的に、産官学と連携強化をはかるとともに、自前の研究所における研究・試験・委託業務や各種研修を通じて技術知識や意識の向上に努めていきます。我々の役割や行動に誇りを持ち、真の技術力研鑚を継続しそれを社会に還元すべく、技術委員会・安全衛生推進委員会・合材部会、岐阜県総合建設技術研究所の活動を推進してまいります。



令和4年度事業報告及び令和5度事業計画